2022年の宅建試験、合格発表は11月22日でしたね。
合格点は36点、合格率は17.6%
この結果だけをみて、合格しやすいのか?難易度高い試験なのか?本当のところ、判断するのは難しいと思います。
私は、2020年、55歳で一度目の受験をしました。準備期間は6か月…正直、なめてましたよ。
過去問何回か周回して、業法覚えて法令覚えて、何とかなる、と思ってました。
一応、10代で大学受験も経験していたし(遠すぎる昔…)、30代で簿記2級も取りました。
いわゆる「勉強の仕方」はひと通りわかっているつもりでした。
ところが、50代後半にかけては「合格を目標とするお勉強能力回路」がショートしていたようです。
…覚えられない。
…三日前に見た問題が「脳内検索」かけても全く見つからない
もしかしたら、若年性認知症かもしれない…と本気で脳神経外科を受診しようと思いました
ともかく、その年の受験を申し込んでしまったので
ポンコツになったアタマの記憶回路をたたき起こして、自分なりに頑張りました!
が、2点足りなくあえなく不合格
つらかった…本当に、もうあの苦しい日々をまた繰り返すのか?その勇気はあるのか?と
正直、勉強を続けたくはなかったのです。仕事もあるし、家事もあるし、しんどいから…
でも、あと2点、あと2点なら、やってみるか、と思ったのです。もちろん「今度は必ず合格!」を目指して!
そこで、私がやってよかった「習慣にする勉強法」をご紹介したいと思います。
一年目の反省点も踏まえてこれなら続けられるというものです。
これから宅建試験に臨む方、50代以上で頑張ろう!と思っている方、若い人にも参考にしていただければと思います。
基本的な勉強の方向性を決めかねている方はこちらをご覧くださいね
朝、勉強する時間を確保する
実際やってみるとわかると思いますが、若いころと違って夜遅くまで勉強してても効率が悪いです。
一日、仕事やら家事やらやって、頭を使っていると
夜中には使えるところがほとんどなくなっています。脳が疲れ切って働かなくなるのです。
歩くことに例えるとわかりますが、ずっと歩いてると「もうこれ以上、足が一歩も動かない」ほど
疲れてしまいますよね。
脳も同じです。働かないのに無理やり暗記なんてできません。
ところが、朝一番だと、睡眠をしっかりとってエネルギーをたくわえた脳が
「よっしゃー!任せろ!ガンガン働きまっせー」と動いてくれるのです。
朝は寝起きでボーっとしてしまう、という人もいるかもしれません。
そういう人は、ラジオ体操など体を動かしてから取り組むといいですよ。
筋肉動かすと、脳みそも動き出します。
朝活、おススメです。
すき間時間を逃さない
宅建試験に合格してからも続けているのは「耳学」です。
これは、私が独学で勉強する上で、一番お世話になったYouTubeの棚田行政書士の不動産大学から学んだことです。ブルートゥースイヤホンを使って、掃除をしたり、洗濯をしたりする時間に「耳」から音声を聞き取って勉強する方法です。具体的には、宅建士の問題集の問題と答えを読んで録音し、それをイヤホンを使って聞き流していくのです。
録音するのに時間はかかりますが、テキストを「目」で読むだけより「声に」出す方が「宅建試験用語」に慣れていきます。そしてそれを耳から聞くと、脳内に残ります。これは本当に効果がありました。
ただ、料理とか「手順を考えながらやる」作業の時は、集中力がそがれるのでおススメしません。というか、頭に入ってきません。掃除とか、洗濯ものを干したり畳んだり…そんな作業の方がいいと思います。もちろん、移動中の電車内とかもいいです。
- お皿を洗ったり、お料理をしたり「ながら耳学」をするときは、イヤホンは片耳だけにした方がいいです。周囲の状況に全く意識がいかないと、事故に遭う危険性もあります。話しかけられたときに、すぐ反応できる意識を保つのがベスト!
- 耳の健康のためにも、片耳ずつ代えながらイヤホンを使うのがおススメです
参考書・問題集は一種類に絞って常に携帯する
よく、何種類も参考書や問題集に手を出す人がいます。
もっと、知識の幅を広げないと、難問に答えられないと不安。
たくさん、本があるとなんとなく「やった感」あって安心。
…これ、絶対やめたほうがいいです。
参考書や問題集って結構高いです。一冊3,000円くらいします。
しかも宅建試験用のなんて内容は似たり寄ったり…
これ!と決めたら、参考書一冊、問題集一冊 これだけをやりこんでください。
私は、TAC出版の
「みんなが欲しかった!宅建士の教科書」
「みんなが欲しかった!宅建士の問題集」
この2冊だけで戦いました!
どちらもこんな風に分野別に分解できるので、持ち歩きにとっても便利です。
いくら安くても、くれぐれもメルカリなんかで書き込みのある中古品などは買わないこと。必ずその年の最新号を購入してくださいね。これは正しい自己投資です。
そして、これを出かける時は必ず携帯していくのです。(私の場合は問題集だけを携帯することが多かったです)
仕事に行く時はもちろん、友達に会いに行ったり、旅行する時も、歯医者行く時も、美容院行く時も
ずっと携帯。そう、スマホと思って持ち歩くのです。
で、いつでもパッと開いて、記憶に残すのです。
そして「大量記憶法」のやり方で、とにかく毎日毎日、その日にやる!と決めておいたページを読み込むのです。 いや、やりこむ、と言った方がいいかもしれません。主語を入れ替えてみたり、言い回しをアレンジしてみたり… 自分で問題が作れるようになるとかなり成果が上がっている証拠です。
大量記憶法についてはこちらで詳しく書いてます。
何度か繰り返していると、「あ、この問題は雨の中、バスが来るのを待ってる時に、やったやつだ」とか
風景や、その場の雰囲気とともに記憶に残っていくのです。机の前に座っているだけでは、露と消えていった私の脳内記憶装置が動いてくれて感動しました。この記憶のメカニズムは不思議です。
まとめ
さて、宅建試験に合格するために取り入れたい習慣は3つです。
- 朝、勉強する
- 耳学ですき間時間を活用する
- いつでも問題集を携帯する
試験当日までの毎日、この習慣を継続してみてください。
勉強の効率が上がることは、もちろんですが、受験後の人生の時間の使い方にも余裕が生まれます。
これは、一生懸命集中して学んだことがある者だけに与えられるギフトだと思います。
どうか、毎日の挑戦を忘れずに頑張ってみましょう。その先の勝利を信じて!
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